さやまめ on Nostr: #VRChat関連翻訳 3/4 [アバター容量とメモリ上限に関する変更] ...

#VRChat関連翻訳 3/4
[アバター容量とメモリ上限に関する変更]
モバイル(QuestやAndroid)向けアバターを作成する際に、アバター容量の10MB上限があることをご存知だと思います。
ただし、PC用に作成している場合にも上限があることにはお気付きではないかもしれません。(少なくとも、上限に引っ掛かったことが無いことを願っています)
現時点で、PC向けの上限は500MBであり、これは殆どのワールドよりも大きなものです。

そして、この上限は"圧縮された容量の"上限です。言い換えると、アバターがAsset Bundleに押し込まれた後の容量です。
しかし、ここにはもう1つ大事な数値があります。それは"非圧縮の容量"です。
これは基本的に、アバターがAsset Bundleから解凍された後の推定のメモリ使用量に対応します。

昨年、私たちはアバターの非圧縮容量の上限として1.2GBという大きな制限を密かに実装しました。
この変更は、1万人に1人程度の非常に少数のアバターに影響を与えました。
比較のために、大多数(約98%)のアバターが非圧縮状態で占有するメモリ量は600MB未満です。

私たちは、1万分の1のアバターについて調べました。
いずれのケースでも、アバターには最適化を行える膨大な余裕があるか、数十の異なるアバターを1つに詰め込んだようなものでした。

・制限は何に変更されますか?
"圧縮済み容量"(ダウンロードサイズ)の上限を500MBから200MBに、"非圧縮容量"(推定メモリ使用量)の上限を1.2GBから500MBに変更します。
これらの数値は完全に決定済みという訳ではなく、変更される可能性があります。

現在の制限は依然として高すぎており、ユーザーに悪影響を及ぼしているため、これらの変更を行うつもりです。
これはアバター全体の約2%に影響を及ぼすでしょう。
これは驚天動地の量ではありませんが、警告を発するには十分な量です。

モバイル(QuestやAndroid)においては、最大容量は10MBのままです。
2024.1.2では、非圧縮容量の上限として40MBを設定する予定です。
これがアバターの多くに影響を与える可能性は低いです。

これらの数値は、現在アップロードされているアバターの統計情報に基づいて算出されました。
見逃していた正当なユースケースが見つかった場合は、変更する可能性があります。

・新しい制限はいつ使用されますか?
新しい制限は、この投稿から約5か月後の7月16日頃に施行します。
今後は、これらの制限内でアバターを最適化するための時間を与え、それを支援するツールとガイダンスをリリースしたいと考えています。
この日付に近付いても、十分なツールやガイダンスが整備されていないと考えられる場合には、この日付を遅らせることを検討します。

また、前述したように、VRChat 2024.1.2においては、モバイル(QuestやAndroid)に対して40MBという新しい非圧縮容量の上限を実装します。

・今は何が行われていますか?
誰も制限について知らない場合、制限を設定することはあまり役に立ちません。
これらの制限について、より適切にクリエイターに伝え、制限に近付いたり超えたりした際にユーザーに通知出来るように、クライアントとSDKの両方への変更を予定しています。

SDKでは、現在の制限を超えた場合、アップロードがブロックされます。
どの制限が破られたか、制限の容量がどのくらいか、アバターの容量がどのくらいかが表示されます。
(例については記事本文でご確認下さい)

クライアントでは、ユーザーに教えるために役立ついくつかの機能を追加します。
まず、推定メモリ使用量がファイル容量とともにアバターの詳細ページに表示されます。
続いて、アバターの推定メモリ使用量に独自の制限を設定出来るようにします。
誰もが同じだけのメモリを使用出来るわけではないため、これによって各自のハードウェアに合うように調整出来ます。

全体として、私たちはアバターの基準となる標準のラインを改善し、誰もがよりスムーズな体験を楽しめると同時に、最適化されたアバターを簡単に作成出来るようにしたいと考えています。

余談: VRAM使用量に対する設定も求められていることは聞いています。心配しないで下さい。
これは今回の変更の一部ではありませんが、アバターに対する独自のVRAM使用量制限を設定する機能が必要であることは認識しています。

・内容が多いので纏めてもらえますか?
非圧縮容量の上限: 1200MB → 500MB
圧縮済み容量の上限: 500MB → 200MB