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Last Notes

2023-10-31 07:09:44

ガラリと戸が開く
今日も一日この教室で私の学生生活が始まる
「おはよう」
いつものように隣の席の子に挨拶をして着席した
「ロン! 大三元!!」
私の脳内イメージからいきなり点数がガッツリ引かれる
は!? いきなり何なのこのイメージは？
「ちょっと、なんで私の机が雀卓になってるの?」
眼の前には緑色のシートがピッタリ貼られた雀卓。机はなかった……
緑は目に優しいからね。朝からいい感じ
「りこが、-32,000点でドボンね」
どうやら私の一人負けのようだ。
「負けた。くやしい……じゃなくてね。どうして雀卓があるの？
私の机はどこにいったの？」
その問いに対して、上家の……左にいた理沙(りさ)が
その白魚のような美しい透明な生臭い白魚で指さした……生臭い？
「机はこれ、雀卓に改造しといたよ」
理沙はそのきれいな指で白魚をつまみ、魚の頭で机を示した
「なんで雀卓に改造したぁぁぁぁぁ!! ていうかその白魚はなんなのぅぅぅぅ!?」
「玄界灘産。踊り食いする？」
ビチビチと活きのいい白魚が跳ねる。
「踊り食いはいいから私の机、元に戻してぇぇぇええぇ!!!!」
こうして私の愉快な学校生活が今日も始まった。
PS : 味が濃厚で、踊り食いうまかったです。

2023-10-31 07:09:44

2023-10-31 02:18:55

ターキッシュブルーの五月雨が降り注ぐ
アスファルトの裂け目から地上へと脱出を試みる植物たち
あぁ、悲しみの声が聴こえるぞ
あぁ、夜響き渡る、あの黄緑色に輝く声が
最果ての、それは最果てのさらに最果ての地。真っ赤なタイトスカートを身にまとい、この世のものすべてを刺すつもりかと思うほどのピンヒール、見上げるとちょこんと小さな顔。私の名は、キリコ。
名字は？名字は……どうだっていいじゃないの、忘れたわ。
五月雨の中歩くキリコ
歩く先の雨がピンヒールにより突き刺され弾け飛ぶ。

2023-10-31 02:18:55

2023-10-30 15:38:00

木漏れ日の秋
君は見たことがあるだろ？
木々の間から漂う光の数々を
私が見た木漏れ日は、それはデカイ蝶羽根の隙間から漂う光の束
光の束が向かう先には、漆黒のマドラスがかき混ぜる黒き虹
そんな光景を私は、かの有名な大マグロ「キイツナリタカマル」につれられてたどり着いた鹿の背の上でビバークしたときに見た。ビバークしたときに見たんだ。
P.S. 鹿の背の上でコーヒーを飲むものではない。カランコロンとキヲドリの妖精たちがやってきてしまうからな。

2023-10-30 15:38:00

2023-07-27 08:11:54